コニカミノルタ宇賀地強プレーイングコーチ就任 正式発表

スポーツ報知
プレーイングコーチとして新たな挑戦をするコニカミノルタのガッツランナー宇賀地強

 強豪のコニカミノルタ陸上競技部は14日、宇賀地強主将(31)が4月からプレーイングコーチに就任することを発表した。164センチ、50キロの小柄な体に闘志をみなぎらせ、ガッツあふれる走りが持ち味。駒大時代には2008年箱根駅伝優勝に貢献した。2010年にコニカミノルタに入社し、13年、14年のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)では優勝メンバーに名を連ねた。

 2013年モスクワ世界陸上では1万メートルに日本代表として出場した(15位)。日本のトップランナーとして多くの経験を持つ宇賀地は4月からは若手育成に取り組み、チームに貢献する。「選手活動に区切りを付け、来年度からプレーイングコーチとして走れるからこそできるアプローチで選手の強化・育成に務めて参ります。今後もコニカミノルタ陸上競技部のご声援よろしくお願いいたします」。チーム5位だった今年のニューイヤー駅伝でも6区を走り、区間8位だった宇賀地は選手兼コーチとして新たな挑戦へ意欲を示した。

 2012年10月から約6年半も主将を務め、中心選手としてチームを引っ張ってきた宇賀地に対し、磯松大輔監督(45)は「長きにわたり、コニカミノルタの中心選手として活躍してくれたことに感謝します」と最大限の賛辞を送った。同時に指揮官は「今後は指導者として日本陸上界に貢献してほしい」プレーイングコーチとしての今後に期待を寄せた。

 新主将には明大出身の菊地賢人(28)が就任することも発表された。「ニューイヤー駅伝8度の優勝を誇るチームのキャプテンを務めることは身が引き締まる思いです。先輩方が築いてきた歴史を礎に新時代の駅伝王者となるべく、まい進して参ります」と菊地は宇賀地に代わる新たな主将として確固たる決意を明かした。

 ◆宇賀地 強(うがち・つよし)1987年4月27日、栃木・宇都宮市生まれ。31歳。2006年、作新学院高から駒大に入学。箱根駅伝では4年連続で花の2区を担い、1年13位、2年5位、3年6位、4年3位。2年時には優勝に貢献した。2010年にコニカミノルタ入社。13年モスクワ世界陸上1万メートル15位。自己ベストは1万メートル27分40秒69(日本歴代8位)、ハーフマラソン1時間58秒(日本歴代8位)、マラソン2時間10分50秒。164センチ、50キロ。

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