小川直也さん次男・剛生、高校選手権で父譲りの戦いぶり見せた

スポーツ報知
延岡学園の先鋒として出場した小川剛生

◆柔道全国高校選手権(21日・日本武道館)

 柔道の全国高校選手権最終日は21日、東京・日本武道館で団体戦が行われ、男子(5人制、勝ち抜き方式)は決勝で国士舘(東京)が大牟田(福岡)に勝ち、2年連続10度目の優勝。大将戦にもつれ込んだが、五輪連覇の故・斉藤仁さんの息子・立(たつる、2年)が2分25秒、鮮やかな内股で試合を決めた。世界選手権無差別級V3の小川直也さん(50)の次男・剛生(ごうき、2年)が延岡学園(宮崎)のメンバーとして出場。2試合引き分けも、父譲りの積極的な戦いぶりを見せた。女子(3人制)は富士学苑(山梨)が初V。

 小川は、1回戦の近江(滋賀)戦は次鋒(じほう)、優勝した国士舘との2回戦では先鋒(せんぽう)で登場した。いずれも引き分けだったが、初出場だった前日の個人戦(81キロ級)で16強に進出するなど、宮崎県同級チャンピオンの力は見せられた。

 「去年(団体戦初戦敗退)に比べると、やれたという部分もあった。環境にも慣れたし、自分でも少し成長したかな」。兄・雄勢(明大4年)は東京五輪の重量級代表候補の一人として期待されている。弟は「兄と同じ道を歩んでは超えられない」と、生まれ育った神奈川を単身飛び出し、宮崎・延岡へ“柔道留学”。得意技は大内刈りで、父譲りの豊富なスタミナも持ち味だ。

 「彼の良さは前に出て攻めること。気持ちが下がることはない」と佐藤嘉剛監督。父・直也氏は「本人がやりたいと望んだ環境で、頑張っている」と目を細めた。夏の高校総体が次の大きな目標だ。(谷口 隆俊)

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