金足農のOB・豪風も歓喜「こんなに校歌が聞けて幸せもの」

スポーツ報知
夏巡業で、金足農から贈られた化粧まわしをしめて土俵入りする豪風

 甲子園で秋田県勢103年ぶりの決勝に進んだ金足農のOB(1998年卒)で、大相撲の十両・豪風(39)=尾車=が20日、自身のツイッターを更新。「甲子園でこんなに何回も校歌が聞けるなんて、もう幸せものだよ(涙)」と喜びを表現した。

 夏巡業中は「卒業生として鼻が高い」と繰り返し力説。この日の準決勝前にもツイッターで、「たった今現地から送られてきた。不動のオーダー。9人の雑草侍!」と知人から送信されたスタメンを表示したスコアボードの写真と共に更新。21日の決勝は、くしくも秋田巡業が行われる。「朝からは大相撲秋田巡業で、午後からは高校野球決勝戦もあり、明日はとてつもなく秋田が盛り上がりますっ!」と秋田フィーバーを予告した。豪風は19日の札幌巡業では母校から贈られた化粧まわしで土俵入りを披露していた。

 金足農野球部は冬場に秋田・田沢湖で厳寒合宿を敢行して“雑草魂”と言われるメンタルを鍛えるという。「僕が温泉治療で宿泊した宿は野球部と同じ。つながってますね」と語った。高校時代は野球部員と同じ宿舎に下宿しており、野球のテレビゲームの相手もした。「ゲームなのにバントするんです。1点を大事にする野球が徹底されている」と明かした。

 豪風はこの日、2年ぶりとなる故郷での巡業に備え約5時間かけて、前泊地の北海道・函館市から新幹線、在来線を乗り継ぎ秋田入りした。「機会があれば会いたい。同じ勝負の世界に生きる先輩と後輩として」と以前から対面を熱望していた。(網野 大一郎)

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