宇良が帰ってきた 365日ぶり白星に国技館も沸いた

スポーツ報知
須磨ノ海を寄り切りで下し、約1年ぶりの勝利をおさめた宇良(右)

◆大相撲秋場所2日目(10日・両国国技館)

 両ひざ負傷から復帰した東3段目91枚目・宇良(26)=木瀬=が、西3段目91枚目・須磨ノ海(25)=高田川=を寄り切りで下し365日ぶりの白星を手にした。

 立ち会いで左にはじかれたが体勢を低く保ち、一気に寄り切った。「すごく緊張しましたね。しっかり相手を見て相撲をとれたと思います」。昨年の名古屋場所で横綱・日馬富士から金星をあげた宇良の復活に、午前中から会場が沸いた。

 昨年9月の秋場所を右膝前十字じん帯損傷で休場。更に左膝半月板損傷も重なった。手術を経て復帰には1年を要し、最高位の東前頭4枚目は東3段目91枚目まで落ちた。だが「一つ一つの積み重ねとして、今後自分の中で生きてくればいいと思う」。前向きに、ケガと向き合ってきた。

 「1年ぶりなんでやっぱり、まずスタートという感じ。ケガしないように今場所やりきりたい」と宇良。華麗な足さばきで“業師”と呼ばれた男が、復活ののろしをあげた。

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