矢後は勝ち越し、来場所の新入幕が見えた

スポーツ報知

◆大相撲 秋場所 12日目(20日、東京・両国国技館)

 西十両2枚目・矢後(24)=尾車=が、東十両10枚目・翔猿(26)=追手風=を上手投げで破り8勝4敗。3場所連続の勝ち越しを決め、九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の新入幕に大きく前進した。

 動きの鋭い翔猿を相手に左を入れてすぐに右上手を取った。最後は力強い上手投げで裏返しにした。

 「上手が取れたのが良かったです。動きのある相手だったので捕まえたかった。落ちついて取れました」。前半は引き技に逃げる場面も多く見られたが、「(引き技は)強く意識しています。たまに出てしまいますけど」と振り返った。

 前頭2枚目での勝ち越しで来場所の新入幕を大きくたぐり寄せた。さらに混戦の十両で優勝争いのトップ(4敗が4人)にも立った。「ひとまず安心したところもあります。でも、ここからが大事だと思っています。(兄弟子の)豪風関からも(風呂場で)『まだ通過点。ここからだぞ』と言われました。優勝争い? 特に意識はしません。一番一番、集中していけば結果は付いてくると思います」と気合を入れ直していた。

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