白鵬が自分よりも復活を果たしたライバル稀勢の里を絶賛 千秋楽一夜明け

スポーツ報知
白鵬は一夜明け会見で今場所と相撲人生を笑顔で振り返った

 大相撲秋場所で14度目の全勝優勝を果たした横綱・白鵬(33)=宮城野=が24日、都内で一夜明け会見を行った。前人未到の幕内1000勝、横綱800勝を41度目の優勝で飾り前夜はお祝いムードかと思いきや、「少々お酒を飲みましたが、全然酔わなかった。本当に気持ち良く眠れたし、終わったという感じでホッとしています」と安堵(あんど)感がいっぱいだと明かした。

 秋場所はライバルの横綱・稀勢の里(田子ノ浦)が9場所ぶりに15日間を皆勤。「最初は正直どうなるかと思ったが本当に見事に2ケタ勝利を達成した。(13日目に)対戦したときもいい緊張感で臨めた。彼は立派に勤めあげた。同じ横綱として、もっと引っ張ってほしい」。自らの優勝よりも進退問題を乗り越えた後輩横綱の復活を喜んだ。

 九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)で再び、相まみえることにも、「対戦できることに、私はあまり“楽しみ”という言葉は使わないが、そういう(楽しみという)感じです」と来場所以降も続く宿敵対決を希望した。

 幕内1000勝を始め記録を塗りかえた。次の目標を問われるとこう切り出した。

 「もう2年を切った東京五輪にどうつなげるか。(4月に亡くなった)父、オヤジが64年の東京五輪に出てメキシコ五輪で銀メダルをとったからね。子供の頑張りが親が一番うれしいというから、いなくなっても見ていると思えば、結果も出るし頑張れる。なんとか現役で東京五輪をむかえたい」

 35歳となる2020年のオリンピックまで綱を張ることを励みにすると誓っていた。

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