相撲取材歴31年の横野リポーター、協会と貴乃花親方の対立「3月に100対1の袋だたき状態になったけど、わだかまりはなくなったと…」

スポーツ報知
会見する貴乃花親方

 26日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)で大相撲の貴乃花親方(46)=元横綱=が日本相撲協会に「引退届」を提出したことを特集した。

 番組では、貴乃花親方が3月に弟子の貴ノ岩への暴行をめぐる協会の対応を不服として内閣府に提出した告発状に焦点をあてた。告発状は、弟子の貴公俊の暴行が発覚し、同28日に取り下げていたが5月2日に臨時年寄総会が開かれ、告発状についての説明を求められたと報じた。

 この経緯を相撲取材歴31年の横野レイコリポーター(56)は「3月にも全年寄の中でみんなで直接、意見を言いましょうって言って、ちょっと100対1のような状態で袋だたき状態になったけど、あれでもうノーサイドでゼロからやっていきましょうって我々取材の方ももう3月でこれで一兵卒として親方もやっているから協会のわだかまりも、これでなくなったと思っていたんですが、5月の理事会で公益法人に告発文を出すのは大きな行為だから、形が残るのでもう一度、聞こうという話にどうやらなっていたんですね」と指摘した。

 この横野氏の見解に小倉智昭キャスター(71)は「相撲協会にしてみれば、本当に痛烈なパンチを食らったっていう思いが強かったんでしょうね。だから告発を取り下げてもあの一文に関しては納得できないっていう気持ちなんだろうね。それが表れたんだろうね」とコメントしていた。

 貴乃花親方は25日の会見で引退届を提出した理由を今年3月に内閣府に提出した協会への告発状の内容を事実無根と認めなければ一門に所属できず、親方を辞めなければならないと“通達”されたが、「真実を曲げられない」として引退を決意したと説明。8人の弟子らの千賀ノ浦部屋への転籍願も提出した上で、30年以上身を置いてきた角界を去る苦渋の決断を下した。

 一方、同協会側は提出されたのが引退届で、親方が辞める際に必要な退職届ではなかったため、受理していないことを明らかにした。

スポーツ

×