貴闘力氏「二所一門は入れないと言っていた」貴乃花親方の一門所属問題にコメント

スポーツ報知
貴乃花親方

 元大相撲関脇の貴闘力忠茂氏(50)が26日放送の日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜・前8時)に出演し、弟弟子で大相撲の貴乃花親方(46)=元横綱=が日本相撲協会に「引退届」を提出したことを明らかにしたことに思いを明かした。

 貴乃花親方は25日の会見で今年3月に内閣府に提出した協会への告発状の内容を事実無根と認めなければ一門に所属できず、親方を辞めなければならないと“通達”されたが、「真実を曲げられない」として引退を決意したという。8人の弟子らの千賀ノ浦部屋への転籍願も提出した上で、30年以上身を置いてきた角界を去る苦渋の決断を下した。一方、同協会側は提出されたのが引退届で、親方が辞める際に必要な退職届ではなかったため、受理していないことを明らかにした。

 番組では、7月の理事会で協会側は親方の無所属を認めず、今月の理事会までに一門に入ることを義務づけた。その理由として、親方個人に支給される運営補助金の使い道の透明化を挙げた。芝田山広報部長は「公益財団法人として個人の(使途)把握は難しい」とし、昨今の大相撲の不祥事も踏まえて「協会としてガバナンス強化が問われている。一門にそのガバナンスの一端を担ってもらうため」と明かした。

 貴乃花親方は無所属で5つある一門のいずれかに入る必要があったが、貴闘力氏は「もとに戻す必要ない。理事にするための集合団体みたいなもん。そこに対して結束力とか、一部屋総当たり制になっているわけだから、こういうことはする必要ない。100人ぐらいの組織で統制が取れないってアホでしょ」と断じ「内閣府から5つの一門にしなさいって通達が来ているとかいう話を聞きましたけど、そんなあり得ないですよ普通は」と指摘した。

 さらに、貴乃花親方は「まず二所一門は貴乃花を入れないって言っていた」とかつて所属していた二所ノ関一門から拒絶されていたことを明かし「親方をどこにいれるかって、貴乃花を応援する人が半分ぐらいおるわけですよ。貴乃花をクビにしたら協会が叩かれるよって目に見えているわけだから、そういうことは絶対にさせちゃいかんと。伊勢ヶ浜(一門)の琴錦さん(朝日山親方)とか協会の宝なんだから、伊勢ヶ浜に入れようとか、言って、伊勢ヶ浜親方もOK取れたんだけど、他の古株の親方がダメだとか、そういうことがいろんなことがあって、本人もそういう形になって協会に入れないとか」と明かした。

 その上で「一番最初に年寄になった時に、お前は協会を違反して6回もクビになっているんだから、それでも協会にいさせてやっているんだぞとか、言われて、それでも弟子のためにかわいいから泣く泣く親方に我慢してやっていたのが、キレちゃったのかもしれないですね」と貴乃花親方の心情を思いやり、こうした協会の対応は圧力かと聞かれ「貴乃花一人に対して協会側全員からボロカス言われていたと思う。でも半分は貴乃花かわいそうだよという人もいた」とし「圧力に入るかどうかって言ったら自分からしたら入りますよね」と示していた。

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