新生・千賀ノ浦部屋が始動 元貴乃花部屋から合流の貴公俊は「みんな優しい」と安心
スポーツ報知

大相撲の元貴乃花親方(46)=元横綱=の退職に伴い、弟子ら10人が移籍した千賀ノ浦部屋が3日、東京・台東区の部屋で初稽古を行った。元貴乃花部屋の力士は小結・貴景勝らが巡業に参加したため5人が参加。午前8時から約1時間半の間、四股、すり足に加え10番程度の申し合いで初日を終えた。
師匠の千賀ノ浦親方(57)=元小結・隆三杉=は、「自然体です。(元貴乃花部屋付き時代から)分かっている子がほとんどですから」と違和感はそれほどないと強調。申し合いでも1番ごとに呼吸を整える仕切りがない“待ったなし”は両方の部屋共通で、初代若乃花が率いた二子山時代からの伝統を継承していた。
ただ千賀ノ浦親方は、双子の兄で幕下の貴公俊(たかよしとし)の本名の「剛(つよし)」を、双子の弟の十両・貴源治の「賢(さとし)」と呼び間違え、「ツヨシです」と“訂正”されるシーンもあった。
前日は浅草で食事会を開き顔合わせ。稽古中も千賀ノ浦部屋に在籍していた幕下・舛東欧からアドバイスをもらった貴公俊は、「少しずつなじんできた。みんな優しいのでやりやすい。大部屋も80畳くらいある。広いです」と話し、激変した環境にも「やっていくしかない。みんな優しいのでやっていきます。(元貴乃花親方の)教えも土俵の上で出せればいい」と前向きに語った。