貴景勝、貴ノ岩ら新生・千賀ノ浦部屋が30日から全体稽古を再開

スポーツ報知
千賀ノ浦部屋所属として初めての本場所に備える貴景勝

 日本相撲協会は29日、九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)の新番付を発表した。秋場所で三役初の勝ち越しを決め、旧貴乃花部屋から移籍して初めての本場所に臨む小結・貴景勝(22)=千賀ノ浦=は、部屋宿舎を構える福岡・篠栗町で新師匠・千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)と並んで初めて取材対応した。

 22歳の部屋頭は28日に秋巡業を打ち上げて合流したばかり。今月1日付で元貴乃花親方(元横綱)が相撲協会を退職し、所属していた貴乃花部屋が消滅。移籍先への引っ越しもできないまま、慌ただしく巡業へと出発していた。新天地での共同生活は実質、地方場所からのスタートとなったが「新しい環境にマイナスはひとつもない。千賀ノ浦部屋の力士として頑張っていく」と部屋の看板前で決意表明した。

 30日からは部屋の全体稽古が再開される。元横綱・日馬富士関を民事提訴し、左足首負傷で秋巡業を回避していた幕内・貴ノ岩も稽古に復帰できる見込み。千賀ノ浦親方は「本人(貴ノ岩)とも何回か話し合いは重ねてきた。本人次第ではあるが、早く相撲に集中できるようにしてあげたい」と話した。

 千賀ノ浦部屋は二所ノ関一門にも合流。来月1、2日には横綱・稀勢の里、大関・高安(ともに田子ノ浦)らがそろう連合稽古が予定されている。「しっかりと体をつくっていきたい」と貴景勝。若手有望株には、またとない鍛錬の機会となる。

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