「一人横綱」稀勢の里に追い風 白鵬、鶴竜休場も九州場所は14年連続で横綱がV 

スポーツ報知
九州場所前夜祭で、土俵入りをする横綱・稀勢の里(右)

 大相撲の横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=が、九州場所(11日初日・福岡国際センター)に「一人横綱」として臨み、復活優勝を狙うことになった。8日に横綱・白鵬(宮城野)が右膝骨片などの除去手術の影響で休場を決断。さらに、51勝で大関・栃ノ心と並び年間最多勝のトップを走っていた横綱・鶴竜(井筒)も右足首付近の炎症を理由に休場となった。

 鶴竜は8日も時津風部屋へ出稽古していたが、稽古後に師匠・井筒親方(元関脇・逆鉾)に「出られる状態ではありません」と相談。この日夜、福岡市内で取材に応じた同親方は、加療約2週間を要する旨の診断書を手にしながら「土俵入りで右足をドンとおろせない。右かかとには水がたまり、炎症で腫れてしまう。横綱は勝たないといけない。出るだけではダメなんです。九州場所前半は持つかもしれないが、(医師から)『中盤戦以降は保証できない』と言われた。本人も昼まで出るか迷っていた」と弟子の心中を思いやった。

 稀勢の里にとっては、昨年春場所以来の優勝へ絶好機が到来した。九州場所は03年に大関・栃東が優勝したが、04年以降は横綱・朝青龍から14年連続で横綱が賜杯を抱いている。「やるべき事をしっかりやるだけ」と、相撲ファンの期待を背負って勝負の土俵に立つ。

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