初の一人横綱は吉兆! 稀勢の里「やるべき事をしっかり」九州場所は横綱14連覇中

スポーツ報知
九州場所前夜祭で、土俵入りを披露する稀勢の里

 大相撲の横綱・稀勢の里(田子ノ浦)が“九州横綱Vの法則”継続に挑む。九州場所(11日初日・福岡国際センター)は03年に大関・栃東が優勝したが、04年の朝青龍以降は昨年まで14年連続で横綱が優勝している。8日は白鵬(宮城野)、鶴竜(井筒)の両横綱が、けがを理由に休場を発表。初の一人横綱として吉兆となり「やるべき事をしっかりやるだけ」と短く決意を語った。

 優勝宣言した2日前から表情が一変した。秋場所と秋巡業を皆勤。順調な調整に表情は明るかったが、この日の場所前夜祭で土俵入りを務めて4200人の喝采を独占しても、口は真一文字のまま。場所が近づき勝負師の表情になった。

 朝稽古では四股や上半身のチューブ引きで調整。九州入りして9日間で70番以上相撲を取ってきたが、休息にあてた。それでも稽古では227キロの関脇・逸ノ城(湊)や前頭筆頭の北勝富士(八角)らを圧倒してきた。「やれることはやってきた。しっかり初日、やっていきたい」。自信と覚悟に満ちた表情が、復活を予感させる。(大谷 翔太)

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