貴景勝が稀勢の里を撃破 鼻血を出しながら激闘制す

スポーツ報知
稀勢の里(左)をはたき込みで破った貴景勝(右)

大相撲九州場所初日(11日、福岡国際センター)

 小結・貴景勝(22)=千賀ノ浦=は激しい突き合いの末、横綱・稀勢の里(32)をはたき込みで破り白星発進を決めた。立ち会いで張られるなど、鼻血を出しながらの激闘を制し「気持ちで負けないようにしました。夢中で行きました。力を出し切ればそれでいいと思っていた」と興奮気味に振り返った。

 秋場所後の9月末に師匠だった元横綱の貴乃花親方(花田光司さん)が協会を退職し、元小結・隆三杉が率いる千賀ノ浦部屋に転籍した。この日の朝稽古後は「始まったら自分の相撲を取ることに精いっぱいです」と話したが、取組後は「これまで教えてもらったこと、新しく教えてもらったことを実戦するだけでした」と新旧師匠の教えを胸に戦っていることを告白。場所前には元貴乃花親方から「しっかり稽古しろ」とエールを送られたことも明かした。

 新生・千賀ノ浦部屋にとっては大きな白星。横綱を撃破した貴景勝が場所の台風の目となりそうだ。

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