稀勢の里、初場所へ初心の「赤」14年前思い出す

スポーツ報知

 大相撲九州場所を途中休場し、進退問題が再燃している横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=は29日、東京・江戸川区の部屋で稽古を行った。新調した赤紫色の締め込み姿で、すり足などを入念に約90分。相撲は取らなかったが「しっかり出来ることをやっていこうと」と納得の稽古だった。

 赤系統の締め込みは、2004年新十両の夏場所で、先代師匠の鳴戸親方(元横綱・隆の里)から贈られて締めたえんじ色以来。初場所(来年1月13日初日・両国国技館)での使用は「どうだろう」としたが、相撲人生をかけた初場所で初心に帰る様子をうかがわせた。

 25日の番付発表から、28日までに弟弟子の大関・高安(28)らと連日20番以上相撲を取る急ピッチ調整。「いい状態」と表情は明るい。30日で稽古納めとなるが、年末年始も体を休めるつもりはなく「何かしらやると思う」。番付をかけ上がってきた14年前の気持ちを思い出し、稽古に励む。

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