横綱の引退Q&A…退職金だけでなく養老金、勤続加算金も 気になるおカネを解説

スポーツ報知
会見を終え、報道陣から花束を贈られた稀勢の里

 日本相撲協会は16日、理事会を開き、第72代横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=の現役引退と年寄「荒磯」襲名を承認した。稀勢の里は両国国技館で会見し、17年間の土俵人生に「一片の悔いもありません」と涙。19年ぶりの日本出身横綱として絶大な人気を誇ったが、左大胸筋などのけがに苦しみ在位はわずか12場所だった。

 【Q】 稀勢の里の退職金は。

 【A】 2014年の公益財団法人移行後は公表していない。財団法人時代は特別功労金として朝青龍が1億2000万円、貴乃花が1億3000万円を支給された。実績を加味されて理事会で金額が決まる。

 【Q】 他にもお金は。

 【A】 一般企業の退職金に当たる養老金と勤続加算金があり、稀勢の里は単純計算で約4000万円をもらう。内訳は、養老金は十両以上が対象で横綱は1500万円。勤続加算金は十両以上の力士が各地位での場所数に決まった金額を掛け、横綱は1場所50万円。十両3場所、幕内20場所、三役22場所、大関31場所、横綱12場所(うち4場所休場)で合計約2500万円。ほかに、獲得した懸賞金のうち手取り(3万円)とは別に積み立て分が支給される。

 【Q】 引退相撲は。

 【A】 関取を30場所以上務めた力士に資格があり、稀勢の里は可能。土俵上での断髪式に加え、横綱は最後の土俵入りを行える。日程は東京場所後の2月、6月、10月が通例。朝青龍は10年10月、日馬富士は18年9月に行い、2人ともに感謝を込めて土俵にキスをした。

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