稀勢の里プロフィール…歌は得意、BEGINの「島人ぬ宝」が定番

スポーツ報知
引退会見を終えて花束を贈られた稀勢の里は、名残惜しそうに会場を後にした

 日本相撲協会は16日、理事会を開き、第72代横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=の現役引退と年寄「荒磯」襲名を承認した。稀勢の里は両国国技館で会見し、17年間の土俵人生に「一片の悔いもありません」と涙。19年ぶりの日本出身横綱として絶大な人気を誇ったが、左大胸筋などのけがに苦しみ在位はわずか12場所だった。

 ▼生まれ 1986年7月3日、兵庫・芦屋市

 ▼サイズ 188センチ、177キロ、血液型B。足のサイズは32センチ。握力は右67キロ、左63キロ。

 ▼本名 萩原寛(はぎわら・ゆたか)。寛は「ひろし」ではなく、父・貞彦さんが語感の良さを考慮して「ゆたか」に。

 ▼しこ名 先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱・隆の里)が横綱に昇進した83年に福井・永平寺の貫首から贈られた言葉「作稀勢(さきせ」に由来し「稀な勢いを作れ」という意味。先代が最も期待する弟子に付けようと決め、現役時代の「隆の里」と組合わせた。稀という字が幕内力士のしこ名に使われるのは明治以降、初めて。

 ▼趣味 スポーツ観戦。アメリカンフットボールは玄人並みの知識でテレビで解説を務めたことも。

 ▼野球少年 小3から野球を始め、茨城・長山中時代はエースで4番。地元の名門・常総学院高進学の話もあった。中学時代は楽天・美馬学投手と投げ合ったことも。

 ▼酒好き&好物 正月に母・裕美子さんが作る新潟名物「のっぺい汁」、紀州南高梅、麺類など。20代前半は1日米一升を食べた。場所中は酒を一滴も飲まないが、酒席では別人のように多弁になる。「酒の飲み方は酒豪の小野川親方(元幕内・北太樹)から教わった」

 ▼信条 ツイッター、フェイスブックなどで私生活は公開せず。テレビ、CMにも出ない。「力士は神秘的でなければ。孤独になれ」という先代師匠の故・鳴戸親方の教えを守る。

 ▼持ち歌 歌は得意。BEGINの「島人ぬ宝」が定番。

 ▼化粧まわし 人気漫画「北斗の拳」のキャラクターの三つぞろいを所有し「ラオウ」を締める。横綱昇進直後の奉納土俵入りでは、先代師匠の師匠・初代若乃花の「鬼図柄」を使用。

 ▼綱 重さ6・4キロで平成以降の雲竜型では鶴竜の6・2キロに次ぐ軽さ。長さは4・1メートルで同じく鶴竜、朝青龍の4メートルに次ぐ短さ。

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