稀勢の里語録…萩原から改名「字的にも響きもカッコイイ」

スポーツ報知
優勝額を贈られた稀勢の里

 日本相撲協会は16日、理事会を開き、第72代横綱・稀勢の里(32)=田子ノ浦=の現役引退と年寄「荒磯」襲名を承認した。稀勢の里は両国国技館で会見し、17年間の土俵人生に「一片の悔いもありません」と涙。19年ぶりの日本出身横綱として絶大な人気を誇ったが、左大胸筋などのけがに苦しみ在位はわずか12場所だった。

 ◆稀勢の里語録

 ▽04年初場所。貴乃花、柏戸に次ぐ歴代3位の若さの17歳6か月で幕下優勝。「大満足です。とにかく前に出るだけ。いつも通りできればいいと思いました」

 ▽04年春場所で勝ち越しを決め、史上2位の年少17歳9か月での新十両昇進が決定的に。「いつも通りです。(昇進がかかる)意識はなかったです。まだ場所が終わってないんで…」

 ▽04年10月6日、本名の萩原から稀勢の里に改名。「字的にも響きもカッコイイ」

 ▽10年九州場所2日目、白鵬の連勝を63で止め。「実感が湧かない。勝ち名乗りで勝ったと思った」

 ▽11年九州場所千秋楽。場所前に先代師匠の鳴戸親方を亡くしながら大関昇進を決める。「本当は今日勝って(師匠に)報告したかったですね。昇進の実感はないです」

 ▽17年初場所14日目。初優勝を決めて涙。「ありがとうございました。支えてくれた人には本当に感謝しかない」

 ▽17年初場所千秋楽。白鵬を土俵際で逆転して14勝1敗の優勝。「必死に残った。誰かに支えられた気がする。後押ししてくれたような気がする」

 ▽17年初場所後、横綱昇進が決まり雲竜型土俵入りを選択。先代師匠は不知火型だったが、その師匠の初代若乃花が雲竜型。「その意味も込めて。そういう相撲ですからね」

 ▽17年春場所千秋楽。左上腕を負傷しながら新横綱V。「すみません。今回は泣かないと決めていたんですけど。すみません」

 ▽18年九州場所で右膝を負傷して5日目から休場。「このままでは終われない。もう一回チャンスをください」

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