立行司・式守伊之助 土俵から落ちるハプニングも「落ちるときもしっかり見ていました」

スポーツ報知
白鵬(右)錦木の取り直しの一番でバランスを崩す行司の式守伊之助

◆大相撲初場所5日目(17日、両国国技館)

 今場所から昇格した立行司の41代・式守伊之助(59)が、土俵から落ちるハプニングがあった。結びの横綱・白鵬(宮城野)―東前頭2枚目・錦木(伊勢ノ海)戦。最初の取組は物言いの末に同体となり、取り直しとなった一番だ。両者の動きに合わせて土俵を回り込み、土俵際で放った白鵬の左上手投げを見届けると、足を踏み外して西の控えに尻もちを付くように落下した。それでもすぐに立ち上がりながら白鵬に軍配を挙げて土俵へと戻った。

 立行司は、第40代・伊之助がセクハラ問題で昨年初場所から3場所の出場停止処分を受け5月末に辞職したため、24年ぶりに不在となっている。今場所から三役格行司だった式守勘太夫が、41代・伊之助に昇格した。打ち出しに「ご迷惑をかけました」と反省しつつ「落ちたときは痛いという以上に(両力士の動きを)見ていました。白熱した行司させてもらうことが一番大事。落ちるときもしっかり見ていました」。プロ魂で裁いた一番となった。

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