千代の国1敗死守 独走白鵬に待った!平幕最速勝ち越し

スポーツ報知
明生をはたき込みで破った千代の国(左)

◆大相撲初場所 9日目 ○千代の国(はたき込み)明生●(21日・両国国技館)

 前頭15枚目・千代の国が、はたき込みで同12枚目・明生を下し、平幕勝ち越し一番乗りを決めた。9日目の給金直しは自己最速タイ。優勝争いでも唯一の1敗をキープしたダークホースが、初日から9連勝と独走態勢を築く横綱・白鵬に“待った”をかける。2敗は貴景勝、矢後ら4人が追う。

 納得のドヤ顔で、千代の国が平幕最速の勝ち越しを決めた。明生の投げを俵で踏ん張り、突いて起こしてはたき込んだ。「集中していけた。しっかり前に出られました」。4場所ぶりの給金直しにうなずいた。

 初場所直前。スピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏から「千代の国が一番輝いている」と、活躍を「予言」された。9日目で勝ち越しを決めたのは、12勝を挙げて敢闘賞を獲得した昨年の夏場所以来だ。

 昨年10月15日には、おととしに結婚した妻・愛さんとの間に第1子の長女・実采(みこと)ちゃんが生まれた。愛さんが忙しい時にはあやすなど、イクメンパパぶりも発揮。「たまに笑ってくれる。それがかわいくて。娘の記憶が残ってる時に、元気よく相撲を取りたい」。新たな力の源も、背中を押している。

 1差で横綱・白鵬の背中を追う。平幕優勝なら18年初場所の栃ノ心以来だ。師匠の九重親方(元大関・千代大海)は「いいものを持っている。これからが勝負」とハッパをかけた。それに応えるように「師匠から一喜一憂するなと言われている。まだ半分あるので、気が引き締まる」。その表情に油断も慢心もない。(大谷 翔太)

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