豪風が現役引退決意、「押尾川」を襲名

スポーツ報知
豪風

 元関脇の東十両12枚目・豪風(39)=尾車=が現役引退を決意したことが21日、分かった。初場所9日目に幕下・若元春(荒汐)に押し出されて負け越し(1勝8敗)が決定。敗戦の支度部屋では「自分一人でここまで来たわけではない。一人では決められない」と話していた。9敗すれば幕下陥落は避けられない状況の中、親しい知人に苦渋の決断を伝えた。10日目からは休場する見込み。

 秋田出身の豪風は中大から尾車部屋に入門した2002年夏場所、幕下15枚目格付け出しでデビュー。03年春場所で新入幕を果たした。力強い突き、押しで幕内通算590勝まで白星を積み重ねた。

 土俵外では秋田・金足農高OBとして、プロ野球・日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手にエールを送り続けるなど、郷土愛にもあふれていた。引退後は年寄「押尾川」を襲名する。誰からも愛された39歳の大ベテランが惜しまれつつ、土俵から去る。

スポーツ

×