元横綱・稀勢の里「親方になったという感じ」福祉大相撲で初業務

スポーツ報知
協会のジャンパー姿で業務にあたる荒磯親方

 大相撲初場所中に現役引退した荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が9日、東京・両国国技館で行われたNHK福祉大相撲で、親方初業務を行った。協会から支給された6Lサイズの紺色ジャンパーに初めて袖を通し「親方になったという感じ。(着心地は)軽くていいですよ」と明るかった。

 開場4時間半前の午前7時半に出勤。日本相撲協会の指導普及部所属の親方の中で2番目に早かったのは気合の表れか。警備のため館内を巡回、安全確認し「2回まわりました」。その後は有事に備え、警備室で待機。イベント終了後は花道の警備に顔を出したがファンが殺到しそうになり、すぐに引き揚げた。

 現在、田子ノ浦部屋付きの親方として自ら土俵に下り、後進の指導に当たる。弟弟子の大関・高安(28)について「巡業もないし、なかなか指導してくれる関取もいない。力になれれば」と力をこめた。

 10日に行われるフジテレビ大相撲トーナメント(両国国技館)では、テレビ解説者デビューする。芝田山親方(元横綱・大乃国)と共に務め、「なかなか現役時代にできなかったので、しっかりやっていきたい」とファンサービスの意欲は十分だ。(大谷 翔太)

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