【平成の横綱名勝負】横綱・貴乃花の底力、休場明けも新大関・朝青龍の挑戦を退ける

スポーツ報知
02年秋場所11日目、貴乃花(手前)が上手投げで朝青龍を破る

 7場所連続全休明けの横綱・貴乃花(30)が、新大関・朝青龍(21)の挑戦を退けた。怖い物知らずの朝青龍から、突っ張り、フックのような張り手を浴びる貴乃花。体勢を崩す場面もあったが、両上手を引いて相手をつかまえる。左足に外掛けを仕掛けられたが、膝を痛めている右足でこらえ、体を開いて右上手投げで裏返した。

 下唇に血をにじませながら、支度部屋では無言。対照的に朝青龍は、花道を引き揚げながら「ちくしょう!」と絶叫した。飛ぶ鳥を落とす勢いの若武者に、横綱の底力を示した一番だった。

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