照ノ富士が余裕の5連勝 でも「途中から必死になった」

スポーツ報知
照ノ富士(左)は大雄翔を下し5戦全勝

◆大相撲春場所9日目(18日、エディオンアリーナ大阪)

 大関経験者として初めて幕下以下に陥落した西序二段48枚目・照ノ富士(27)=伊勢ヶ浜=が、西61枚目・大雄翔(16)=追手風=との全勝対決を制して5連勝を飾った。

 16歳の動きにも余裕はあったという。大雄翔のもろ手からの突きを何度も胸で受け、横に動かされ、再度のもろ手突きにも冷静に対応。最後は大雄翔の頭を押さえ付けるようにしてはたき込んだ。

 「胸を出そうと思ったのに、意外と体が動かなかった。最初から(相手を)動かそうと思った。頭の中のイメージとは違い、体が付いていかなかった。自分は長い相撲を取る方だし、(今日は)やってみようと思った。稽古できていないし、トレーニングばかりやっているので足が動かない」と首をひねった。

 さらに「危ないとは思わなかった。余裕はあったよ。やばいとも思わなかった。でも途中から(相手が)残すから必死になった」と続けた。

 久しぶりの長い相撲で収穫もあった。「勝ち負けは関係ない。調子を戻したい」が今場所、復帰した照ノ富士の課題でもあった。「どこまで下がったら土俵なのかという相撲勘などを取り戻したい。少しは戻したのかな」。

 一歩ずつ照ノ富士が本来の姿を取り戻し始めた。

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