納谷が美ノ海に完敗、幕下優勝ならず
スポーツ報知
◆大相撲春場所13日目(22日、エディオンアリーナ大阪)
昭和の大横綱・大鵬(故人)の孫、東幕下51枚目・納谷(19)=大嶽=が東5枚目・美ノ海(25)=との優勝をかけた全勝対決に敗れ、6勝1敗で今場所を終えた。
完敗だった。立ち合いから懐に入られ、何も出来ずに押し出された。「今場所は最後がうまくいかなかったので、来場所に引きずらなければいいなと思います。全体的に力が足りないですね。(全てに)底上げしないといけない」と声を落とした。
今場所は立ち合いから前に出る相撲に徹し、「大器が目覚めた」と覚醒を予感させる相撲を続けた。相手の美ノ海は昨年の名古屋場所で十両経験のある元関取だが、昭和の大横綱の遺伝子が格上を吹き飛ばすというドラマのような番狂わせは実現しなかった。
「緊張はなかった。むしろ楽しみだったのですが、しょうもない相撲になってしまった」と唇をかみ締めた。それでも来場所は幕下30枚前後まで番付は上がる。一歩一歩、前に進んでいくしかない。