“後半の友風”が本領発揮、新入幕で勝ち越し

スポーツ報知
朝乃山(右)を破った友風

◆大相撲春場所13日目(22日、エディオンアリーナ大阪)

 新入幕の東13枚目・友風(24)=尾車=が東8枚目・朝乃山(25)=高砂=を上手投げで破り新入幕で勝ち越しを決めた。一昨年の名古屋場所で序ノ口デビューしてから11場所連続の勝ち越しとなった。

 「右四つは想定内でした。ボクの場合は勝ち越しがかかった一番で緊張というのはない。いつもの一番、楽しんでやろうという気持ちだけです」。朝乃山とは大学(友風は日体大、朝乃山は近大で朝乃山が1学年先輩)時代の団体決勝で対戦して、その時は負けている。「リベンジできて良かったです」と満面の笑み。

 今場所は8勝のうち、はたき込みが5勝だった。同じくはたき込みが多い矢後と一緒に師匠の尾車親方(元大関・琴風)から「引き引きブラザーズ」というニックネームまで付けられた。「5勝5敗になった(10日目)時に自分の相撲を取ろうと決めたら吹っ切れました」と気持ちの切り変えがスムーズに出来たことを強調していた。

 十両に昇進した昨年の九州場所では6日目から10連勝、今年の初場所は9日目から7連勝と後半に強いことでもおなじみ。今場所も“抜け抜け(勝ちと負けが交互に並ぶ)”の5勝6敗から3連勝。一気に勝ち越しを決めた。“後半の友風”は今場所も健在だった。

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