栃ノ心が執念白星で五分…氷水を飲み干し「ふ~っ」貴景勝と千秋楽“大関入れ替え戦”

スポーツ報知
押し出しで玉鷲(右)を下す栃ノ心(カメラ・石田 順平)

◆大相撲春場所14日目(23日・エディオンアリーナ大阪)

 大関取りの関脇・貴景勝(22)=千賀ノ浦=は、逆転初Vを狙う幕内・逸ノ城(25)=湊=にはたき込まれて5敗目を喫し、昇進目安の2ケタ白星目前で足踏み。千秋楽は、7勝7敗で負ければ関脇に降下するカド番大関・栃ノ心(31)=春日野=が相手で、壮絶な“入れ替え戦”に臨むことになった。

 崖っぷちのカド番大関・栃ノ心が執念で白星をつかんだ。直近2連敗中だった先場所初Vの玉鷲を押し出して連敗を4で止め、7勝7敗と星を五分に戻した。2場所連続の負け越しで大関の座を失うが、その寸前で踏みとどまると支度部屋で氷水を飲み干し、「ふ~っ」と大きく息を吐いた。

 すかさず顔を上げて「あした(千秋楽)でしょ。思い切ってやる」と自ら切り出した。相手は過去1勝5敗で、大関取りの注目を浴びる9歳下の貴景勝。負ければ陥落危機には変わりなく、在位5場所で関脇降下なら1974年夏場所の大受に並び最短(年6場所制の58年以降)。シビれる大一番を制して不名誉な記録も阻止する。

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