スノボ平野歩夢「99点技」またやる…ソチ王者は練習で鼻骨折、五輪欠場を表明

スポーツ報知
公式練習で華麗なエアを見せる平野歩夢(カメラ・相川 和寛)

 スノーボード・ハーフパイプ(HP)の男女代表が9日、平昌郊外にある試合会場のフェニックス・スノーパークで練習を初公開した。14年ソチ五輪銀メダルの平野歩夢(19)=木下グループ=は「冬季Xゲーム」(1月28日)で初成功し100点満点で99点を出した、軸を横にずらしながら縦に2回転、横に4回転する「ダブルコーク1440」(DC14)の連続技を実施する見通し。「1440はソチ五輪前からやってきて、やっと今、自分のものになった」と自信を示した。

 ソチ五輪金メダルのユーリ・ポドラドチコフ(スイス)がこの日、Xゲームで転倒した際に鼻を骨折したため、五輪欠場を表明した。金メダル争いは06年トリノ、10年バンクーバー大会連覇のショーン・ホワイト(米国)が最大のライバルとなる。この日の練習にも姿を見せ、柔らかく高さのある演技で順調な調整ぶりを示した。日本代表の村上大輔コーチ(34)は「(DC14の連続技を)できるのは、ホワイトと平野の2人。ここが金メダルのキーになる。両方(連続技が)決まったら、(優勝は)2人のどちらかになる」とみている。

 男子HP予選は13日、決勝は14日に開催。パイプの雪質や硬さ、高さに感覚を合わせていく。「あとはやれることをやるだけ。自分の求めていることをやれれば」と己の滑りを出し切るつもりだ。(細野 友司)

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