後ろ指を指されない生き方を…ユヅに聞く

スポーツ報知
仙台平の羽織はかま姿で首相官邸に入る羽生

 フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇を成し遂げた羽生結弦(23)=ANA=の国民栄誉賞授与式が2日、官邸で行われた。羽生は出身地の伝統織物「仙台平(せんだいひら)」のはかま姿で臨み、地元愛をにじませた。東日本大震災などの苦難を乗り越えての偉業で、国民に感動や勇気を与えたことが評価された。個人としては最年少で、スケート界からは初めて。「皆様と共に取れた賞」を理由に、記念品については辞退した。

 ◆ユヅに聞く

 ―個人で最年少受賞。

 「最年少という気持ちは大きくなくて、自分の気持ちの中では、ここまで応援してくれた皆さまの思いが背中を押してくれたと思っている」

 ―今後どんなスケーターに。

 「スケーターとして、人間として、このように素晴らしい賞をいただけるということは、普通ではいけないんだなっていうふうに自分の中ではけじめをつけている。私生活を含めて常にいろんなことに気を使って、一人の人間として後ろ指を指されないような生き方をしていきたい」

 ―スポーツ界でどんな役割を担っていくのか。

 「将来的には日本だけではなく、トップに立ちたいと思っている選手の支援をしたい。僕にしかできないこと、僕しか感じてこられなかったこと、僕しか学べなかったことを伝えていける存在になりたい」

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