羽生結弦「あの素晴らしい曲、あのプログラムに対して、きれいな終わりかたで終われなかったのがすごく申し訳ない」 一問一答その2

スポーツ報知
演技後に悔しそうな表情を見せる羽生

 フィギュアスケートのオータム・クラシックは20~22日、カナダ・オークビルで行われ、五輪連覇の羽生結弦が263・65点で2月の平昌五輪以来となる右足首故障からの復帰戦を優勝で飾った。以下、165・91点の2位だったフリープログラム後の一問一答全文その2。

 ―4T―3A。あれはシークエンスですよね?

 「はい。そうですね」

 ―基礎点0・8倍でもあえて入れるのは。

 「ふふふ。別に、別に世界初のとかそんなのは、ねえ、どうでもよくて、自分にとっては。ただ、あのー、ほぼスコアに、なんだろう、縛られることなく今演技できているので。まあそういう意味では、自分ができうるジャンプ、点数的にということではなくて、自分ができる最高のコンビネーションになると、やっぱり、まあ、4回転からのアクセルだったり、そういったものになるのかなあと思って、まあやろうかなとは思っていましたけれども」

 ―演技後、何を口にした?

 「なんか言っていました? わかんないです(笑い)」

 ―何かほえていたようだが。

 「わかんないです(笑い)」

 ―ショートの4T―3T。スコアをみると後半の点数になっていなかったが。

 「まあ、あれはあれで大丈夫です、僕は。あのー、特に(笑い)。あのー、なんですかね。悔しさとかそういうのも何もなくて、まあそうなるだろうな、とは思って入れているので、特に思っていないです。ただ、僕としてはあのプログラム、あの素晴らしい曲、あのプログラムに対して、やっぱりきれいな終わりかたで終われなかったのがすごく申し訳ないですし、これからさらに練習を積んでいかないといけないなと思った昨日と今日でした」

 ―改めて、初戦を終えての気持ちは。

 「めちゃくちゃ悔しいです。あのー、これからまだあのー、できることたくさんあると思いますし、あのー…練習の段階でもまだ、まだええ…完成させられる、完成させることができていない部分がほとんどだったので。まあ試合を通して改めて、これからさらに身を引き締めてがんばっていきたいなというふうに思います」

 ―SPは前半にジャンプを集めた。フリーは新ルールの4分を初めて滑った。そのあたり、今大会を通して。

 「まあ点数に関しては、やっぱり不甲斐ないなっていう気持ちがたくさんありますけど、自分にとっても、まだできたなと思う所が本当にたくさんあったので、ジャンプの質に関しても、また、こだわりをもっている入りや出だったり、そういったところまでしっかりとできるようにこれから練習をしていきたいなと思います」

 ―収穫は?

 「なあ…にも、ない、というか…えっとー、今回試合で、まあ試合に出て良かったなと思うのは、やっぱり試合で勝ちたいなっていう気持ちがすごく強くなったのと、あとは、あのー、まあ、ある意味で、オリンピック終わってから、ある意味で、ちょっと抜けていた気持ちの部分がまた、自分の中にともったなというふうに思うので、あのー、本当に、火をつけられたような状態ですけれども。これからさらにがんばりたいなと思います」

 ―毎年初戦は悔しい結果だが?

 「まあでも。あのー、ショートの方は完璧ではないんですけれども、あのー、ジャンプをとりあえずまとめることができたっていうのは、まあ、これからさらに質をあげるという段階に行けたというのはよかったと思っていますし、ある意味、自分でもまだまだできるなという感触が、ショートでも、ショートのジャンプでもすべてあったので、いろんな所を練習して、本当に、毎年言っていますけれども、また一皮向けたなって思っていただけるような演技をめざしてがんばります」

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