羽生結弦、攻撃的構成 後半に連続ジャンプ3本!「勝たなきゃ意味ないんで」

スポーツ報知
公式練習で滑る羽生

 【ヘルシンキ(フィンランド)1日=高木恵】フィギュアスケートGPシリーズ第3戦、フィンランド大会は2日にヘルシンキアイスホールで開幕する。男子五輪連覇の羽生結弦(23)=ANA=は1日、公式練習に参加。ショートプログラム(SP)、フリーともに、勝利にこだわった攻撃的な構成に変えてきた。2010年NHK杯のGPデビューから昨年まで8年連続で優勝を逃しているGP初戦で、今季はスタートダッシュを決める。

 今季初戦のオータム・クラシックから、羽生が勝つための構成に変えてきた。

 今季から新ルールが採用され、1・1倍の後半のジャンプはフリーで最後の3つ、SPで最後の1つとなった。オータム・クラシックではSPのジャンプはすべて前半だったが、4回転―3回転の連続トウループを後半に組み込んだ。

 「オータムの時にも言いましたけど、勝たなきゃ意味ないんで」。力強く言い切った。

 SP「秋によせて」の世界を曲調にあわせて表現しようとした時、ステップ、スピンが後半に集まり、ジャンプが前半になった。今回は勝つための変更。「そのうえで、自分が表現したいことは譲れない」。音楽をアレンジし直し、振り付けにも手を加えた。より進化した「秋によせて」を披露する。

 フリーは最後の3本をすべて連続ジャンプにするという、高難度の構成に。オータム・クラシックで失敗した、世界初の4回転トウループ―トリプルアクセルの連続技にも挑む。「やっと技術的にも安定してきた。通しの練習をしっかりやってきた」。練習でも好調な滑りを見せた。

 GPファイナルを13年から4連覇している羽生だが、GP初戦は得意ではない。2010年NHK杯のGPデビューから昨年まで8年連続で優勝を逃している。「楽しみ。せっかくフィンランドで試合があるので。初の国際大会もフィンランドだった。またいいスタートが切れたらいい」

 ヘルシンキで行われた17年世界選手権では、SP5位から大逆転で優勝。げんのいい地で、初のGP初戦Vを決める。

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