羽生結弦、プルシェンコへのトリビュートを語る…フィンランド大会一問一答(5―2)

スポーツ報知
笑顔を見せた羽生(カメラ・高木恵)

 フィギュアスケートの羽生結弦(23)=ANA=が16日に開幕するGPシシーズ第5戦ロシア杯に出場する。

 ルール改正後の世界最高得点で自身初のGP初戦優勝を飾ったフィンランド大会(2~4日)を、フリー演技後の一問一答で振り返る。

 (その2・会見)

 ―4T―3Aを入れた理由は?

 「このジャンプに関しては世界初とかって色々言われるとは思うんですけど、やっぱり自分の中ではGOEが、ちゃんといい出来としてつかなかったのはすごい残念です。ただ、このジャンプを入れるきっかけとしてはダブルジャンプをなくして点数をもっと上げたいという思いが強くあったので、これを入れることにしました。ええ、ちょっと、挑戦的なことではあったと思いましたし、練習も大変だったんですけど、がんばりました」

 ―相性がいいフィンランドでGP初戦初優勝?

 「えっとお、まずグランプリ初戦で1位をとることが本当に出来なかったので。ジュニアグランプリを除いて出来なかったので、まずはそれがうれしいかなというふうに思うのと。ええとお、まあ、完璧な内容ではなかったかもしれないんですけど、とりあえず全部立った。大きなミスなく。ええ、全部まあ、ショート、フリーともに立つことが出来たってことは大きな収穫だと思います。もちろん得点とかも、まあ、いろんなこと言われるとは思うんですけど、まあ、まずはショートで100点超えることが出来たのと、まあ、フリーは本当は200超えられるようにしたいなというふうには思っているんですが、まず、ステップとして、ええ、抜けがない、こけがないっていうのは大きいかなと思っています」

 ―フリーはプルシェンコへのトリビュート。彼がどう思ってくれているとうれしい?

 「ええとお、もし見ていてくれて喜んでくれていたらうれしいなっていうふうに思うのと、あとは昨日のプログラムも、ええ、見てくれていたみたいなので、それもうれしかったなというふうに思っています。もちろんパーフェクトな演技ではないので、早くこのプログラムで、自分があこがれていたようなスケートが出来るようにがんばりたいと思います」

 ―プルシェンコを意識した振り付けはある?

 「えっとお、うんとお、本当はもっと入れたい振り付けがたくさんあって、出来ていないところがたくさん今日はありました。イナバウアー、コレオシークエンの時のイナバウアーで手をいつもと違って変形させている時もあるんですけど、それは彼のプログラムのトリビュートをちょっとしたいなと思ってやっているのと、あとは、ううん、ふふふ、色々あるんですが、見つけていただいたらうれしいです(笑い)。見つけていただけるように、そのクオリティーも上げたいなと思います」

 ―逆にオリジナリティーは?

 「オリジナリティーは、まず曲自体がちょっと違うので。彼のプログラムとは曲が全然、というか、曲の構成が違うので。だからそういう点ではオリジナルだと思っていますし、そのなかでオリジナルのなかで、彼への尊敬とか、そういうものが出るプログラムになっていたらななというふうに思います」

 ―プルシェンコ選手は3A―4Tを練習していた。その可能性は?

 「えっとお、えっとお、練習では出来ています。やっています。ただ、それを、あのお、ま、最近やっているかっていわれたらやっていなくて。本当に2年前とか3年前だったと思うんですけど。ただ、それをこの今のルールの中で後半に入れる必要性がないというか、多分そんなにコンスタントに入れることが出来ないっていうのが大きな理由として、練習すべき必要はないかなと思っていますし。まあそれが練習できるようであれば、4回転アクセルを練習する方が自分にとっては有意義な時間になるかなと思います」

 ―フリーが4分になったことについて?

 「いやあ、ううん、そうですね。まず4分になったことについて、いろんなスケーターに話を聞いているのは、やっぱり大変になったよねっていう話はみんなでしています。ただそれによって、大変になったから、これを抜くとかあれを抜くとかいうことはしたくないと自分は思っているので。ルールがこういうふうになるのであれば、自分はそのルールの中で最高の演技を、最高の記録をまた取れるようにがんばりたいなというふうに思っています」

 ―構成から3回転がなくなる可能性は?

 「トリプルを抜かすという話なんですけど、いやあ、自分の将来として考えたら無理かなというふうに思っています。もちろん今自分のクラブに、ええ、ジュニアのスケーターでスティーブン・ゴゴレフっていう選手がいるんですけど、その子はもう4回転ほぼ全種跳べていますし、とても未来のあるスケーターなので、そういう意味ではすごく楽しみかなと思います」

 ―4回転アクセルへの取り組みについて。今季の予定は?

 「ううん…今シーズン中にはやりたいと思っています。でえ、オータムクラシックの前まではけっこうアクセルの練習はしていて、オータム・クラシックの結果を受けて、ああ今、こんなこと練習している場合じゃないなって気づかされたっていうのもあって。やっぱり、試合で勝たないと意味ないっていうのが自分の中ですごく大きなスケートをやる意味になったので。今はとにかくフリープログラム、ショートプログラムを完璧なクオリティーでやることが一番かなと思います。もちろん4回転アクセルに関しては練習はしたいなというふうには思うんですけど、まあとりあえず、近々の状況として、もうさ来週には試合があるので、その間に練習をすることはないかなと。で、その後、ファイナルまでまた滑り込みをしっかりやらなきゃいけないと思うので、それもちょっと無理かなというふうに考えると、まあやれても全日本後かなというふうに考えています」

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