女子追い抜き平昌金トリオ、圧巻凱旋V

2018年11月17日6時10分  スポーツ報知
  • 女子団体追い抜きで先頭を滑る佐藤綾乃(左から高木美帆、高木菜那)

 ◆W杯スケート第1戦帯広大会第1日(16日、十勝オーバル)

 開幕し、男女500メートル、男女団体追い抜き、男子マススタート予選が行われた。女子団体追い抜きでは、佐藤綾乃(21)=高崎健康福祉大=、高木美帆(24)=日体大助手=、高木菜那(26)=日本電産サンキョー=が組んだ日本が2分57秒80で優勝。平昌五輪で金メダルを獲得した3人が“凱旋(がいせん)V”を果たした。佐藤は今秋のドラフト会議で西武から7位指名を受けた、いとこの佐藤龍世(21)=富士大=の吉報も発奮材料に、さらなる高みへ決意をにじませた。

 地元・北海道で圧巻の滑りを見せた。スタートからスピードに乗り、同走したドイツに半周以上の差を付け、唯一2分台でフィニッシュした、佐藤、高木菜、高木美の日本チーム。平昌五輪で銀メダルだったライバルのオランダには、2秒以上の差をつける貫禄Vだ。W杯では、2季前から重ねた連勝が8となり、佐藤は「五輪で金メダルを取り、プレッシャーを感じることはあったが、それを振り切っての優勝。今後につながる」と笑顔で胸を張った。

 佐藤は夏場の間、新しく挑戦したことはないと言うが、精神面での成長を感じ取っている。団体追い抜きは、3人が空気抵抗の多い先頭を変えながら6周(約2400メートル)を走る。この日は1・5周を先頭で滑ったが、昨季までは数試合でしか任されなかった距離だ。「任されても、不安や恐怖はなくなった。メンタル面で強くなってきた」。金メダルの自信が、北京を目指す長旅には備わっている。

 プロ野球のドラフト会議では、いとこの龍世が西武から7位指名を受け、契約金2000万円、年俸600万円で契約合意した。「すごいの一言。いとことして尊敬する」。種目は違うが、同じアスリートとして刺激をもらっている。

 新たな戦いは始まったばかりだ。「弱音を吐いていられない。(来年2月の)世界距離別(ドイツ)を目指して、追われる立場として、またやっていきたい」。4年後の北京五輪へ、着実に進化を続けていく。(宮崎 亮太)

冬スポ
注目トピック