宇野昌磨、ノーミス意欲「そろそろ完璧な演技」狙っちゃう!

スポーツ報知
試合会場で調整した宇野昌磨(カメラ・相川 和寛)

 【バンクーバー(カナダ)5日=高木恵】フィギュアスケートGPファイナルは6日(日本時間7日)に当地で開幕。平昌五輪男子銀メダルの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は大会前日の公式練習で最終調整した。「そろそろ完璧な演技をしてみたい」とノーミスへ意欲。昨季世界選手権金メダルのネーサン・チェン(19)=米国=との一騎打ちを制し、初のファイナル王者を狙う。男女ショートプログラム(SP)は同日に行われる。

 公式練習で時間を追うごとに、宇野のジャンプに熱がこもっていった。昨年大会はチェンに0・5点届かず2位。「自分の演技ができなかったことが悔しかった。ここ数年、完璧なノーミスの演技がない。もうそろそろ、完璧な演技をしてみたい」。GPシリーズ連勝で迎えた4度目のファイナルへノーミスの滑りを誓った。

 SPの曲かけはフリップ、トウループの4回転ジャンプで転倒した。その後もフリップに苦戦する場面はあったが、終盤に修正。フリップ、サルコー、トウループの3種類の4回転を次々と決めていった。「ゴタゴタ考えてもしかたないので、もう真っすぐ跳んで、思い切り(空中で体を)締める。その2つをしっかり集中して頑張りたい」

 11月のGPシリーズ、NHK杯では4回転トウループで回りすぎてしまい転倒し、連続ジャンプにできなかった。集中しアドレナリンが出る試合での体のコントロールが課題。あえて疲労がたまる後半の3本目にもっていく案も浮上したが、樋口美穂子コーチに「もう数回チャンスをください」と直訴した。「単発の思いで4回転トウループを跳んで、トリプルトウ(3回転トウループ)をつけるという練習をしてきた」という。

 昨季は四大陸選手権、五輪、世界選手権と2位が続いた。チェンとの一騎打ちが予想される今大会。「ベストな演技をすれば結果はついてくる。結果がついてこなければ、自分の実力不足。まずは自分の実力の最大を発揮したい」。自分との勝負に打ち勝ち、初の頂点を手にする。

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