宇野昌磨「試合行きたくない」男子SP絶不調2位発進

スポーツ報知
男子SPで2位となった宇野昌磨

◆フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル第1日(6日、カナダ・バンクーバー)

 【6日=高木恵】男子SPは平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が91・67点で2位。昨季世界選手権金メダルのネーサン・チェン(19)=米国=が92・99点で首位に立った。

 トップのチェンに1・32点差と逆転圏内につけたが、宇野に笑顔はなかった。自分が目指す演技にはほど遠い内容に「過去にないほど調子が悪かったので、自分でも驚いた。残念な結果」。前日から不振に陥っていた冒頭の4回転フリップが回転不足となって着氷が乱れた。

 NHK杯後は順調な練習が出来ていた。プログラムの完成度が上がり、調子も上向きだった。だがこの日朝の公式練習から、何かが崩れていった。直前の6分間練習でもジャンプが決まらない。「本当にひどい練習で。こんなにつまらないものがあるのかと思った。久々に試合に行きたくないと思った」と苦しい胸の内を明かした。

 自信を失いかけながらも4回転―2回転の連続トウループと、最後のトリプルアクセルでは出来栄えで高い加点を引き出して踏ん張った。「原因は分からないからこそ、精神的な部分かなと思う。もうフリーを頑張るしかない」。気持ちを切り替え、練習で積み上げてきたものを出し切る。

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