高橋大輔「まさかの2位」 6年ぶり全日本表彰台へ返り咲き 大技不発も表現力で魅せた

スポーツ報知
男子フリーで演技する高橋大輔

 ◆フィギュアスケート 全日本選手権 最終日(24日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)

 男子フリーで、10年バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(関大KFSC)は151・10点、合計239・62点で2位。12年大会以来、6年ぶりの表彰台に立った。冒頭に挑戦した4回転トウループは回転不足に。中盤以降はジャンプのミスも出たが、表現力を示す演技構成点で88・50点の高得点をマークし、SPの2位を守った。

 演技後は両ひざに手をついて苦しげな表情を浮かべたが、観客席に手を振るとパッと笑顔が咲いた。テレビのインタビューでは「自分の演技が終わって表彰台はないと思ったけど、まさかの2位。正直驚いています」と語った。

 18年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)には完敗したが、力は出し切った。「負けてもすがすがしいだろうし、勝ったらうれしいと思うし、どっちに転んでもスッキリ終えているだろうなと思う」と話していた32歳。文字通りの完全燃焼に、ファンは惜しみない拍手を送っていた。

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