高橋大輔 全日本2位も世界選手権の代表は辞退「世界と戦う覚悟がもちきれなかった」

スポーツ報知
世界選手権の代表を辞退した高橋大輔(左)

◆フィギュアスケート 全日本選手権 最終日(24日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)

 男子で6年ぶりの表彰台となる2位に入った10年バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(関大KFSC)は、19年世界選手権(3月、さいたま)の代表を辞退した。

 5季ぶりに現役復帰した高橋は、全日本選手権の最終組(SP上位6人)を目指して取り組んできた。高橋は「僕自身、すごく迷ったところではある。やはり、気持ちとしてもし選ばれるなら行きたい気持ちは山々な部分はあるけど、世界と戦う覚悟がもちきれなかったというところも大きな理由。今まで世界のトップと戦って、世界と戦う難しさ、精神力の必要とされるところとかを経験している。その覚悟を持てないのに、選ばれたからといって出るべきではない」と決断の理由を説明した。

 32歳の高橋は全日本選手権を目標に、5季ぶりに現役復帰。今大会ではショートプログラムで2位発進するなど、存在感を示していた。「32(歳)でこの先希望があるかといったら、ないと思う。日本を引っ張っている選手、若い選手が世界選手権の舞台を経験する必要性の方が大きいと感じた」と、後進の活躍を願う思いも明かしていた。

 男子の世界選手権代表は羽生結弦(24)=ANA=、全日本選手権を3連覇した宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=、3位の田中刑事(24)=倉敷芸術科学大大学院=。

 女子は全日本選手権を制した坂本花織(18)=シスメックス=、2位の紀平梨花(16)=関大KFSC=、3位の宮原知子(20)=関大=。

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