羽生、3月さいたまで復活の舞!「間に合うよう頑張って調整する」

スポーツ報知
羽生結弦

 右足首負傷で全日本選手権を欠場した五輪連覇の羽生は実績を考慮して世界選手権代表に選考された。ルール改正後の今季もSP、フリー、合計で世界最高得点を記録している絶対的エースが、さいたまで凱旋の舞を見せる。

 日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は「選考基準に照らし合わせた結果。今季GPシリーズに出て、世界最高得点も出している。羽生選手は基準の項目に該当する」と説明。小林芳子フィギュア強化部長は、現在カナダ・トロントでリハビリ中の羽生から「世界選手権に間に合うように頑張って調整する」との連絡を受けたことを明かした。

 羽生は11月のGPシリーズ・ロシア杯フリー当日朝の公式練習で4回転ループを跳んだ際に転倒し、右足首を痛めた。日本で精密検査を受けた結果、右足関節外側靱帯(じんたい)損傷、三角靱帯損傷、右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)部分損傷が判明。3週間の安静固定、その後リハビリ加療に約1か月を要する見込みとの診断を受けた。

 世界選手権代表選考基準には全日本への参加が必須と記されている一方で「過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けがなどのやむを得ない理由で参加できなかった場合、選考基準に照らして評価し、世界選手権大会時の状態を見通しつつ、選考する」と明記されている。

 羽生は昨年10月のロシア杯以来約4か月ぶりの実戦となった2月の平昌五輪で66年ぶりの連覇を達成しており、勝負強さは際立っている。昨季は右足首の治療に専念するため欠場を余儀なくされた世界選手権まで3か月。2年ぶり3度目の優勝へ、復活が待たれる。

 ◆四大陸代表も発表 ○…四大陸選手権(来年2月7~10日・米アナハイム)の代表選手も発表され、男子は宇野昌磨、田中刑事、友野一希、女子は坂本花織、紀平梨花、三原舞依、ペアは須崎海羽、木原龍一組、アイスダンスは小松原美里、ティム・コレト組が選ばれた。また、世界ジュニア選手権の代表は全日本選手権で5位となった男子の島田高志郎ら。

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