白岩優奈の決断「すべては北京五輪のため」 シニアからジュニアへ

スポーツ報知
全国高校選手権でフリーを滑る白岩優奈

 フィギュアスケートの全国高校選手権は27日、名古屋ガイシアリーナで女子フリープログラムが行われ、SP9位の白岩優奈(17)=関大KFSC=はフリー2位の128・47点、合計185・19点で3位と巻き返した。

 シニア2年目の今季、3月にクロアチアで行われる世界ジュニアに出場する決断を下したことについて「シニアを2年やってジュニアに戻ることに、たくさんのご意見があると思うんですけど、結果で恩返し出来るように頑張って行きたい」と話した。

 「昨季は190点のけっこう高い得点を取れていて。シニアを1年やった謎のプライドがあった」と振り返った。世界のレベルは年々上がっていく。田村岳斗コーチから「くそみたいなプライドを捨てろ。チャンピオンシップに出た方がいい」と言われ冷静になった。来季GPシリーズ参戦へ、ポイントを重ねる。

 今季GPシリーズはヘルシンキ大会4位、ロシア杯5位。全日本選手権は9位に終わった。「ただがむしゃらに練習をここまでしてきた。何点出せば何位とか、そういう考えを捨てて、自分の演技に集中することが今週はできた」。SPで9位と出遅れながら、気持ちを切り替えてフリーを滑りきれことは収穫だ。「全日本前から悩んでいたのが、やっと霧が晴れてきた感じ。すべては北京五輪のため」。2週後のババリアンオープン(ドイツ)を経て、決戦の地へ向かう。

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