小林陵侑、史上2位の13勝締め「レベルが高いところで戦えてよかった」

スポーツ報知

◆W杯スキー(24日)

 ジャンプ男子は、スロベニアのプラニツァで今季最終戦となる個人第28戦(ヒルサイズ=HS240メートル)が行われ、今季個人総合優勝を決めている小林陵侑(22)=土屋ホーム=が合計464・9点で今季、通算とも13勝目を挙げた。1回目にW杯ジャンプ台記録を更新する日本最長記録の252メートルで首位に立ち、2回目も230・5メートルでトップを守った。シーズン13勝はG・シュリーレンツァウアー(オーストリア)に並び歴代2位の快挙となった。

 小林陵は1回目、高い飛行曲線で大ジャンプの目安となるヒルサイズを軽々と超えた。自身の日本最長記録を4メートル更新する252メートルで会場をどよめかせ「本当に飛び出しがうまくいった。下の風もよくて、すごく伸びた」。2回目もきっちりまとめ、2位に飛距離換算で約17・5メートルの大差をつけて圧勝した。ジャンプ週間で史上3人目の4戦全勝V、歴代最多タイのW杯6連勝。歴史的な強さを見せた今季を、快勝で締めくくった。

 当地で行われた表彰式で、個人総合王者の証しのクリスタルトロフィーを受け取ると「本当に憧れていたので、うれしい。最初から最後までレベルが高いところで戦えてよかった」と喜んだ。W杯の獲得賞金は25万1733スイスフラン(約2800万円)に上った。来季は、師匠の葛西紀明(46)=土屋ホーム=が持つW杯日本男子通算最多17勝の更新も目指し、さらなる高みへ飛び続ける。

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