葛西紀明、イチロー引退に寂しさも自身は現役続行へ思い新た

スポーツ報知
今季最戦を終えて羽田空港に帰国した葛西紀明

 スキージャンプ男子で14年ソチ五輪個人ラージヒル銀メダルの葛西紀明(土屋ホーム)が26日、今季W杯遠征を終えて羽田空港に帰国した。

 土屋ホームで指導する小林陵侑が、日本男子初の個人総合制覇を達成。伝統のジャンプ週間では史上3人目の4戦全勝Vを飾るなど、記録ずくめのシーズンになった。「とんでもない成績。化けるとは思っていたけど、正直ここまでとは。1000点中、999点ですね」とたたえつつ、「朝起きて走ったり、イメージトレーニングをしたり、強くなってもそういうところはしっかりして欲しい。ここから維持するのが難しいので、監督としてサポートしたい」と語った。

 自身は46歳の今季も、1月の札幌大会で7位に入るなど見せ場を作った。今月21日には、プロ野球の大リーグで活躍した1歳年下のイチロー外野手(45)が現役引退を表明。「40代、50代が減っていって正直寂しいですね。競技は違うけど、ライバルのような感じで見ていたので寂しい」と本音も漏らした。

 自身は22年北京五輪挑戦を明言し、47歳となる来季へ5月の宮古島合宿から再始動する。「陵侑が勝つのを見て、まだ悔しいという気持ちがある。勝ったところを見ると腹立つし、(陵侑についての)質問もイラッとしている」と冗談めかした。悔しさは、向上心をたぎらせる燃料。この気持ちがある限り、レジェンドは飛び続ける。

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