暑い埼玉県で日傘男子が熱い!…東京メーカーから折り畳み70本贈呈

スポーツ報知

 日本列島は8月も猛暑でスタート。先月23日に41・1度の史上最高気温をマークした熊谷市がある埼玉県に対し、東京の傘メーカーなどが1日、男性用の折り畳み日傘70本贈呈した。県は男性による日傘使用の普及活動に取り組んでおり、暑さ対策を推進している県内8市の男性職員が通勤や業務で使い、啓発に活用する。2020年の東京五輪・パラリンピックでは、埼玉県でも競技が行われる。暑さ対策として日傘も活用される可能性がある。

 クールビズに続き、「日傘男子」が定着? 日傘の贈呈を受けた埼玉県の上田清司知事は「暑さが全然違う。これからは『日傘の上田』で勝負していこうかな」と効果を実感した。

 素材を作る東レによると、提供された日傘は表が銀色、裏が黒と男性でも使いやすいシックなデザインになっている。高機能素材「サマーシールド」を使用。3層構造で、高い遮熱性、遮光性、紫外線(UV)カットに高い効果があるという。提供された日傘は新素材を使用したテントなどは暑さ対策として、自治体関係者からも注目されているという。

 東レは2011年からメーカーに提供を開始。今夏からオープンカフェなどで使用されるテントにもこの新素材を使用し、展開している。同社担当者は「日陰と傘の下では気温が4度程度下がる、というデータもあります。野外のスポーツ観戦にも活用できます」と話した。傘メーカー「オーロラ」(東京都千代田区)の若林康雄社長は「今年は昨年比で男性用の販売本数が倍増している」と手応えを語った。男性向けは20種類を展開し、価格帯は8000円~1万円で百貨店などで購入できる。

 県では昨年男性職員有志20人が「日傘男子広め隊」を結成し、熱中症対策のアイテムとして男性が使いやすい環境作りを推進している。現在は、さいたま市や、国内の観測史上最高を5年ぶりに更新する41・1度を記録した熊谷市など8市の職員も加わり、100人に拡大した。7月には公式ツイッターも開設し、情報発信をしている。五輪2年前イベントでは、越谷市内で打ち水と日傘のイベントを行い、PRに務めている。

 県は贈呈を受け、日傘の効果を検証するほか、職員の体感調査の結果をホームページで公開する、としている。

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