新国立競技場、解体工事超過で整備コスト27億円増

スポーツ報知
新国立競技場の建設現場

 新国立競技場整備事業に関する定例会見が3日、都内で行われ、旧国立競技場など周辺の解体工事のための整備コストが、従来の55億円から27億円増の82億円にふくれあがったことを発表した。

 理由は、地中から昔の河川の護岸工事用に作られたコンクリート長さ合計450メートルが出たり、予期せぬわき水が出たため。ともにコ旧国立競技場の敷地外にあったため、工事前には気付かなかった。

 コンクリートは、すでに2016年に撤去工事は完了。わき水問題も同年中に改良工事を完了したという。また、今後は上水道工事の工法を変更したことにより、さらに約20億円程度の増額が見込まれるという。

 一方で、新国立本体の整備コストについては、これまでの1590億円から1552億円と38億円減となったことも発表された。日本スポーツ振興センター関係者によると「関連企業が新工法などの努力をしていただいたため」のコスト減だという。

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