将棋・里見香奈女流名人が男性棋士に3連勝! 女流棋士最多タイ記録

スポーツ報知
終局後の感想戦で、福崎文吾九段(右)のジョークに笑顔の里見香奈女流名人

 将棋の里見香奈女流名人(26)=女流王座・女流王将・倉敷藤花=が8日午後、大阪市福島区の関西将棋会館で指された朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦で、先手の福崎文吾九段(58)を88手で下した。

 里見はこの日午前の朝日杯1回戦・増田裕司六段(47)戦に続いて1日2勝。6月の第90期ヒューリック杯棋聖戦一次予選・村田智弘六段(37)戦から数えて、男性棋士相手に3連勝した。

 女流棋士の対男性棋士3連勝は、石橋幸緒さん(37)=引退=の2009年7月の記録に並ぶ最多タイ。

 持ち時間40分で、2分残して完勝した里見は、終局後「一手一手、考えて指せました。盤上に集中できました」。敗れた福崎は「(里見は)2局目ちゃうん? 疲れてると思ったのに。元気やな。棋士生活でこんな完敗はあんまりなかった」と苦笑した。

 里見は中田功七段(51)との3回戦に駒を進めたが、その前に、今月11日、井出隼平四段(27)との叡王戦予選・四段戦1回戦が控える。井出に勝てば4連勝の新記録。さらに24日、棋聖戦一次予選2回戦で藤井聡太七段(16)との注目の初対局が待つ。「目の前の対局に専念していたので、先のことは考えてませんでしたが、また次の対局に向けて勉強したい」と話した。

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