石破茂氏、劣勢「シャキーン」“金足農業高魂”で自民総裁選へ

スポーツ報知
“金足農魂”で総裁選に挑む石破茂元幹事長(カメラ・頓所 美代子)

 自民党総裁選(20日投開票)に立候補した石破茂元幹事長(61)がスポーツ報知のインタビューに応じ、夏の甲子園大会で準優勝した“金足農業高魂”で選挙戦を戦い抜く決意を示した。主要派閥が支持を固めている安倍晋三首相(63)との一騎打ち。劣勢が伝えられるが、「シャキーン」と切り裂き、はね返す。(久保 阿礼)

 ―劣勢が伝えられますが総裁選をどう戦いますか?

 「フェアに戦いたい。総理大臣を決める選挙。国民一人一人と誠実に向き合い、真剣に語り合いたい」

 ―2015年に発足した「農業高校を応援する議員連盟」の初代会長です。夏の甲子園では金足農業が注目されました。

 「私が中学生のころ、三沢高校(青森)の太田幸司選手が(2試合で)27回投げ抜いたのを覚えています。農業高校は実習などが非常に厳しい。その子供たちがメンバーが代わることなく、決勝まで行った。感動しましたね」

 ―50時間以上をかけて制作した47都道府県について語った動画が話題だ。

 「実際に足を運び『地域のことを分かった上で政策を話しているね』ということは、大事なこと。付け焼き刃ではダメです。動画で実体験に基づかない話はほとんどしていません」

 ―少子高齢化、一極集中が進む中、地方創生は今後のカギになります。2年前にはヒントを得るためマジソン・スクエア・ガーデンを視察した。

 「これからはモノじゃなくてコト(体験)なのだ、と実感しました。日本の地方にもそのタネがありますね。昔、つま恋コンサート(1975年)を見ました。風や日の光を感じる空間で体験するエンタメやスポーツはいいですね」

 ―金足農の吉田輝星投手のように戦いますか?

 「さわやかですし、スポーツマンの良さである素朴さ、誠実さ、芯の強さを感じました。私も日本海側の出身。吉田選手のように、私もそうありたいですね」

 ◆石破 茂(いしば・しげる)1957年2月4日、鳥取県八頭町生まれ。61歳。慶大卒業後、三井銀行を経て1986年7月の衆院選で初当選。防衛相、農林水産相、幹事長などを歴任。父・二朗氏は元自治相。当選11回(鳥取1区)。

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