地面師グループが55億円詐取…廃業旅館「海喜館」に外灯が

スポーツ報知
詐欺事件の舞台となった元旅館の「海喜館」

 積水ハウスが、架空の土地取引で約55億円をだまし取られた事件で、所有者に無断で土地の登記を移転しようとしたとして、警視庁捜査2課は16日、偽造有印私文書行使などの疑いで、東京都足立区の職業不詳、羽毛田正美容疑者(63)ら男女8人を逮捕した。同課によると、所有者に成り済まして土地を売買する「地面師」グループの一員とみられる。計12人の逮捕状を取得しており、残りのメンバーも順次、逮捕する方針。

 事件の舞台となった元旅館「海喜館(うみきかん)」は、ビルが林立する五反田駅から徒歩圏内にある。木々に囲まれた敷地の入り口にはフェンスが設置され、立ち入り禁止となっていた。近隣店舗の店員は「この一角だけビルなどが建っていないから不自然だなとは思っていた。まさかこんな大事件の舞台になるとは…」と苦笑い。いまだに存在する古びた建物の玄関には外灯がついていたが「人の出入りは見たことない。ライトがついている理由もよく分からない」と話していた。

社会