藤井聡太七段、31年ぶりに最年少優勝記録更新 ストレートで新人王戦V

スポーツ報知
最後の新人戦で優勝した藤井聡太七段

 将棋の第49期新人王戦決勝3番勝負第2局が17日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、先手の藤井聡太七段(16)が後手の奨励会員・出口若武(わかむ)三段(23)を105手で下し、2連勝で優勝を決めた。

 新人王戦は若手プロ棋士や奨励会の三段らが対象。参加資格は六段以下だが、今年2月の第1回戦では五段だった藤井七段は、その3日後に朝日杯Vで六段になり、5月の竜王戦4組昇級決定で七段に。今回がラストチャンスとあって「最後の新人王戦を優勝で卒業できてうれしく思います」と話した。

 藤井は2月の朝日杯オープン戦以来2回目の棋戦優勝。新人王戦では1987年10月に制した森内俊之九段(48)の17歳0か月を更新する16歳2か月での最年少V記録となった。

 対局は角替わりで始まり、開始30分程度で50手まで進んだ。その後はじっくりと指したが、終始優勢だった藤井が7歳年上の奨励会員に、プロの貫禄を見せて危なげなく押し切った。持ち時間は各3時間だったが、昼食休憩を挟んでもわずか5時間で決着した。

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