勝谷誠彦さん告別式 喪主の弟・友宏さん「普通の方の人生3回分の酒を飲んだのでは」

スポーツ報知
勝谷誠彦さんについて語る弟・友宏さん

 28日に肝不全のため、57歳の若さで亡くなったコラムニスト・勝谷誠彦(かつや・まさひこ)さんの葬儀・告別式が29日、兵庫県尼崎市内で営まれ、参列者が勝谷さんとの最後のお別れを惜しんだ。

 告別式前に取材対応した喪主の弟・友宏さん(53)によると、ひつぎには昨年に勝谷さんが立候補した兵庫県知事選選挙ののぼりやTシャツ、阪神タイガースのユニホームを納めたほか、無類の酒好きだった勝谷さんのため、高級日本酒「獺祭(だっさい)」を「飲ませるわけにはいかないので」と、亡きがらにかけたという。

 重症アルコール性肝炎で閉じた57年の人生。友宏さんは「酒を飲み過ぎたのは自己責任ですから」と話す一方、「ちょっと短い人生でしたが、太く短く生き抜いて、兄は悔いはないのでは。お酒は中学生の頃から飲んでいたはず。普通の方の人生3回分ぐらい飲んだんじゃないか。向こう(天国)では解禁になって、飲んでいるでしょう」と、しみじみ話した。

 小説も書いていた勝谷さんだが、自身の公式サイトで連載していた「天国のいちばん底」が未完のまま終わった。友宏さんは「途中まででもいいので、どこか(出版社が)刊行していたければ」と“遺作”の発刊を訴えていた。

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