ナジック杯第12回大学スポーツ新聞コンテスト 明大に最優秀賞と企画賞

スポーツ報知
学生情報センター・吉浦勝博代表取締役社長(左)からナジック杯を贈られた明大・古賀章太郎さん

 報知新聞社・ナジック学生情報センター共催「ナジック杯第12回大学スポーツ新聞コンテスト」(協賛・ANAクラウンプラザホテル京都)の表彰式がこのほど、大阪市北区の読売大阪ビルで行われた。学内スポーツ新聞を発行する全国17大学が参加。最優秀賞(ナジック杯)と企画賞に明大、原稿賞に関学大、写真賞に同大、レイアウト賞に中大が選ばれた。

 <明大>

 昨年12月2日に開催された関東大学ラグビー対抗戦の早大戦展望号。試合当日には、会場の秩父宮ラグビー場で約1万8000部を配布した。新聞社に勤務するOBが「監督」などを務め、プロの視点から紙面の企画や営業面のアドバイスを送る点が最大の強みだ。古賀章太郎編集長(3年)は「(OBは)正解を知っている方々。そこへ自分たちの考えをぶつけて修正して、を繰り返す。大人と我々がぶつかり合って作った紙面」と胸を張った。

 【ナジック杯・明大寸評】1面に「(3年ぶりVへ)王手」と打ち出し、最終面には平成の激戦史を掲載した。中面には著名OBを登場させ、お金にまつわる企画も。スポーツへの関心が薄い学生にもアピールし、明早戦へ向けて学内を盛り上げる姿勢が感じられた。

 【企画賞・明大寸評】2面で明早戦のスタメンを選手カードのように紹介するなど、ビジュアル的に良い。相手の早大の原稿も充実して多角的。

 <関学大>

 ヨット部女子が全日本インカレで4年ぶり総合優勝。その立役者となった本田・小泉ペアを中心とした1面だ。「一般紙やスポーツ紙との違いは(同じ大学の学生同士で)選手との距離が近いこと。自分たちしか聞けないエピソードをいかに伝えるか」と松尾誠悟編集長(3年)。ウェブ号外の制作で部員のスキルが上がってきており、紙面も速報性を重視。「タイムリーな話題を伝えたい」と今後の抱負を語った。

 【原稿賞・関学大寸評】1面は現地で見ているからこそのレース展開の臨場感、会場の雰囲気などが、よくリポートできている。他の面もその場の雰囲気を伝え、エピソードも具体的な数値が入りキメ細かい。

 <同大>

 昨年5月の関西学生野球リーグ・立命大戦を展望した号。個人成績など野球ならではのデータにこだわった紙面構成が好評だったが、1面のメイン写真が特に高く評価された。野球に関しては毎試合付きっきりのカメラマンを置いており、「こういうときにガッツポーズをやるとか、各選手の特徴が分かっていたのが大きかった」と森戸尚毅編集長(3年)。

 【写真賞・同大寸評】1面の福島孝輔投手のガッツポーズの写真。ぶっちぎりで力強さが感じられ、インパクトがある。

 <中大>

 創部25年、創刊150号の節目に、レイアウト賞を受賞。それでも大戸琳太郎編集長(3年)は「区切りの年に日本一の新聞を目指したんですが…」と悔しがった。原稿執筆と写真撮影、見出し付けやレイアウトは、基本的に企画の担当者が全てこなす。「全ての面のクオリティーで差がつかないというのが、ウチの強み。全員が一定のレベルまでやった上で、それぞれのこだわりが生まれてくる」とオールラウンダーのスタイルに誇りをにじませた。

 【レイアウト賞・中大寸評】全てのページが高レベルで、見出しと写真のバランス、色使い、表やイラストが充実している。中央で縦長に区切ったレイアウトや、「紙面で振り返る25年」も良い。

 ◆参加校 大商大、関大、関学大、京産大、近大、同大、立命大、龍谷大、大体大、青学大、中大、帝京大、法大、明大、駒大、東洋大、大東大(順不同)

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