乙武洋匡さんの「義足プロジェクト」クラウドファンディング、6日間で900万円集まる

スポーツ報知
義足をつけて自宅でトレーニングする乙武さん。歩けるようになるか

 作家の乙武洋匡さん(42)が義足で歩けるようになるための応援クラウドファンディングが17日、開始わずか6日で目標額の1000万円が見えてきた。既に900万円が集まり、サポーターも1100人超。義足を装着してのトレーニングは過酷で、自由に歩けるようになるのは難しいかもしれないが、乙武さんが義足を使いながら自由に歩いて活躍する夢の姿が一歩、近づいた形だ。

 この応援クラウドファンディングは、お笑いタレントの西野亮廣(38)の番組がきっかけ。さまざまな悩みを抱えた相談者に、西野が斬新なアイデアを提案する新感覚のコンサルタンティング番組、AbemaTVの「株式会社ニシノコンサル」に、乙武さんのマネジャーが応募し、11日に生出演。一時期の騒動で事務所収入が95%減になってしまったことで「今後、乙武をどうマネジメントしていけばいいか」と相談するなかでプランが生まれた。

乙武さんは昨年11月、それまで取り組んできた「義足プロジェクト」で、約1年かけた練習を経て約7メートルもの義足歩行に成功。その動画を西野が見たことで、活動を応援するクラウドファンディングを提案した。

 最初は乙武さんも「二の足を踏んでしまう私がいました。踏む足もないのに。『なんだよ、あいつは義足プロジェクトで金儲けしようとしているのか』。どこから、そんなアンチの声が浮かんできてしまったんです」と、自らのコンテンツプラットフォーム・noteに記していたが、悩んだ末に決意。「これまで“歩く”ことをあきらめていた人々が歩けるようになるかもしれない。希望を持てるようになるかも」と思って始めた「義足プロジェクト」をさらに推し進めていくためにも始めることを決めた。

 「きっと批判の声も聞こえてくると思います。(中略)それでも多くの人と共有したい。この夢を」「本当に歩けるようになるか分かりません。専門家が『難しい』と言っているので『やっぱり無理でした』となるかもしれません。それでもチャレンジしてみたいんです」とnoteにつづった乙武さんの声に、応援の声が続々と集まり、反響が瞬く間に広がった。

 提案者の西野も、知り合いの起業家でメガネ販売店・OWNDAYS(オンデーズ)の田中修治社長に支援を呼びかけ、「(西野のツイートに)1000いいね行けば」という条件を出したが、あっという間にクリア。田中社長も100万円を支援するなど、プロジェクトの輪は拡散。乙武さんはこの日、「田中社長や西野さんをはじめ、多くの方にご支援いただき、深く感謝しています。練習は本当にしんどいですが、みなさんの想いを胸に頑張ります!」とコメントした。

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