乙武さんの義足支援、1週間で1000万円超え

スポーツ報知
義足歩行の練習をする乙武さ

 作家の乙武洋匡さん(42)が義足で歩けるようになるための応援クラウドファンディングが、開始わずか1週間で目標額の1000万円を達成した。支援の輪は広がり続け、18日には大台をクリアして1060万円超に。サポーターも1300人以上となり、3月12日設定の締め切りまで50日以上を残し、反響はさらに続いていきそうだ。

 この応援クラウドファンディングは、お笑いタレントの西野亮廣(38)の番組がきっかけで今月11日からスタート。「乙武さんを歩かせたい」との思いをクラウドファンディングの形にして賛同者を募ったところ、西野の知人で起業家のメガネ販売店・OWNDAYS(オンデーズ)の田中修治社長も100万円を支援するなど、プロジェクトの輪は拡散。6日目の17日には900万円を突破し、大台を目前に支援の勢いが一気に加速した。

 乙武さんは自身の公式SNSをこの日早朝に「信じられません」と更新。「先週の土曜日に始まった義足プロジェクトのクラウドファンディング。開始からわずか6日間足らずで、当初目標としていた1000万円を突破してしまいました。これも、ひとえに想いを寄せてくださったみなさんのおかげです。プロジェクトメンバーを代表して、心より御礼申し上げます」とつづった。その上で「多くの金額が集まるに越したことはないのですが、もともと今回のクラウドファンディングは『〈1〉このプロジェクトを多くの方に知っていただくこと〈2〉一人でも多くの方に“仲間”となっていただき、一緒にワクワクしていただくこと』を目的としています」と続けた。

 生まれつき両腕と両脚がない「先天性四肢切断」という障害があり、移動の際には電動車椅子を使用している乙武さんは「義足プロジェクト」を立ち上げ、昨年11月には約1年かけた練習で約7メートルもの義足歩行に成功。その動画を西野が見たことで、今回のクラウドファンディングを番組内で思いつき、提案した。

 義足歩行の練習はかなりハードで「本当にしんどい」という乙武さんには、義手義足をつけて2020年東京五輪パラリンピックの聖火ランナーを務める姿のイラストが寄せられるなど、励みになっているようだ。「ちょっと、もう、泣けてくるよ。みなさん、本当にありがとうございます」とコメントを寄せている。

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